この本を読んだ理由
・新人時代は資料作成等において細かい事を気にしすぎて、提出期限ギリギリに。
・仕事に時間が掛かり過ぎて、上司から「まだできないのか?」と心配されることや
「お前の(完璧を捨てきれない)性格は分かった」と言われることが3~4年前にあった。
→ここ数年は完璧を捨て、スピード重視。(「そもそも完璧にはなり得ない」という割り切り)
→80%の出来で、提出するようにしている。
・仕事における生産性を高めるため、「タイムマネジメント」や「生産性」に関する本を読み漁る。
→ それらの本の一つがこの本。
→ 読んで学びが多かったので、本記事に残す。
著者(中島氏)は米マイクロソフト本社でビル・ゲイツとも仕事をしたことのある、
いわゆる「超エリート」。
この本を通じて彼から学んだこと・気づきを以下に書き残します。↓
【要約】学び・気づき
・仕事を振られたときは応用問題から取り掛かるべき。
なぜなら、応用問題に取り掛からないうちは、そのくらいで仕事が終わるか判断できない為。
(「仕事には納期がある」というのが前提)
→ 応用問題に取り掛かり、期限までに完遂できそうになければ早めに上司に報告する。
・日本人は残業を美徳としてきたが、アメリカ人は最初(朝)に頑張る。
なぜなら、アメリカ人は家族との時間を大切にするから。
→ 頭の冴えない夕方以降に仕事をしてもかえって生産性が悪い。(日本的働き方)
・日本の職場で蔓延している病気は「なるはや病」。
「なるべく早くやってくれ」という極めて曖昧な指示が飛び交うのが日本企業特有。
「なるはや」は何の根拠もない形式的なもの。
→ アメリカでは締め切りを明示する。
→ 期限を設けるからこそ、効率化を考え、その結果として生産性が向上する。
・仕事において「スラック(心理的余裕)」を持つことが重要。
スラックを持てない人≒睡眠不足、徹夜、仕事への過度な不安。
スラックの確保こそ、生産性を高める要因。
・仕事が終わらない理由は、以下3点。
①安請け合いしてしまう
②期限ギリギリになるまで手を付けない(期限を甘くみすぎる)
③計画の見積もりをしない
・見積もりをせずに、愚直に仕事を進め、土壇場で「終わりそうにありません(泣)」
が一番会社にとって最悪の事態。
→ 仕事にかかる時間を最初に見積もり、間に合わなさそうなら、すぐに「無理」と言うべき。
・仕事とは、どんなに完成度の高い100%のものを作っても、
振り返ればそれは100%ではなく、80,90%のものに見えてしまう。
100%のものなど、そんなに簡単に作れるものではない。
→ 自分の過去を振り返っても、新入社員時代に時間を掛けて作成し、
「完璧」と思っていた資料も今見返せば50,60%の出来。
(もちろん妥協しなくて良かったと思うこともあるが、100%の出来よりもスピードが大事)
・すべての仕事はどうせ必ずやり直しになる。
最初の狙い通りにいくことは稀。どうせやり直しになるなら、細かいことは無視。
全体像を描いたほうが良い。(「プロトタイプ(たたき台)の作成)
※著者は「石膏像を掘るとき「眉毛」から始める人はいない」と比喩。
・仕事が遅くて終わらない人の心理として「評価されるのが怖い(評価恐怖症)」というのがある。
時間をかければかけるほど、上司からクオリティを期待されるような気がして、恐怖に拍車がかかる。
→過去の自分のようで耳が痛かった。
・締め切りの前に締め切りがあると考えるべき。
(締め切りに間に合わせようと思っても、大抵はオーバーするもの。
であれば、ガチの締め切り前に、締め切りを設定して、そこに向けて仕事を終わらせる)
※著者は「パーティーで花を届けるのがあなたの仕事だとしたら、花屋に発注するのが仕事ではなく、いかなる理由があっても会場に花を届けるまでが仕事。用意できなかった場合は100%あなたの責任」と例え話を交え、仕事の在り方を説明。
・日本特有の「表敬訪問」は時間の無駄。
無礼の表明にはなりこそすれ、敬意の表明にはならない。
・10日でやるべきタスクなら、その2割の2日間で8割終わらせるつもりで
ロケットスタートをかける。
それで8割完成に持っていけなければ、高確率で間に合わないと判断すべき。
(仕事が終わらない人がやりがちな「締め切り間際のラストスパート」では間に合わない)
残りの期間は「流し」でOK。
・考えてからではなく、手を動かしなら考える。
(崖から飛び降りながら、飛行機を組み立てる)
・「10日でやれ」と言われた仕事が仮に5日目で終わっても、上司には言わないでおくのが吉。
なぜなら、続けざまに次の仕事を依頼されるから。
(変に上司に期待され、次の仕事の締め切りを更に短く設定されるから)
・マルチタスクは非生産的。
(仕事中のメール即レスは一見できる人に見えるが、あなたの仕事はメールを返すことではない)
・18分の昼寝は夜の二時間の睡眠に匹敵する。※著者 所感
・午前は鬼集中。始業からの二時間で仕事の8割を終わらせる。
午後は流し(メール・打ち合わせ・電話対応)を行う。
・人がある週間を身につけるためには、行動を66日続ける必要がある。(ロンドン大学 研究)
・そもそも「集中力を要する」という仕事をしている時点で間違い。
→ 夢中になれることを仕事にするべき。
→ 一度しかない人生を思いっきり楽しむためにも。
・アイデア力を鍛えるには、「疑問に思ったこと」「引っかかりのあること」を即座にメモに残し続ける。そうすれば、自然とそれらを解決する方法に巡り会える。
・人生を変えるには覚悟が必要。
やるべきことのタスクリストを毎晩書き残すことが重要。
Do
・仕事においても、筋トレにおいても、甘く見ない。
大抵の場合は、想定(見積もり)よりも時間を要することを肝に命じる。
・スラックを作るためにも、スタートダッシュが肝要。
・あれこれやらない。選択と集中が大事。
選択したものを鬼集中して取り組む。
・上記学びを自分の仕事に落とし込む。
→ 仕事を時間内に終わらせ、余暇を充実させる。
コメント